ねんきんネットで老後の生活設計を

(2019年2月12日 「図表Bねんきん定期便で分かること」の中に誤りがあったので訂正しました)

今日の日経朝刊に、「定期便に載らない年金額」という記事がありました。

日経電子版のリンク:定期便に載らない年金額

ねんきん定期便で、自分の年金記録や将来の見込み額を確認することは、老後の生活設計の第一歩です。

新聞記事の内容に、いくつか補足して説明したいと思います。

1.公的年金は老後の生活設計の柱です

日本生命の調査によると、毎年誕生日月に送られてくる、ねんきん定期便を確認している人は、全体の約7割だそうです(下のグラフを参照)。公的年金は、老後の生活資金の柱になる重要なものです。「将来年金は破綻する」とか、「年金はあてにならない」という誤った情報を信じて、「どうせ確認しても意味は無い」などと思わずに、皆さん必ず目を通すようにして下さい。

2.ねんきん定期便で確認すること

それでは、ねんきん定期便で確認することを下の図を見ながら説明します。まず、定期便は50歳未満とそれ以降の人で、記載されている内容に違いがあります。

50歳以降の人に送付される定期便には、現在の働き方と収入が60歳まで継続すると仮定した見込み額が表示されています。50歳を過ぎたら、年金の見込み額を確認して老後の生活設計を考え始めた方が良いでしょう。

50歳未満の人に送付される定期便には、見込み額ではなく、それまでの加入期間に基づいた年金額が表示されています。したがって、まだ加入期間の短い20代~30代の皆さんは、年金額自体はあまり重要ではないかもしれません。しかし、年金額と併せて記載されている、過去1年分の加入履歴は確認した方が良いでしょう。お勤めしている人の場合だと、加入履歴に記載されている標準報酬月額や標準賞与額は、将来の年金額の基礎になるものなので、間違いないか確認することをお勧めします。

もう一つ、気を付けなければならないのは、50歳以降の方の見込み額には、厚生年金基金による代行部分が含まれていないということです。厚生年金基金のある企業にお勤めの方、あるいはお勤めしていた方は、定期便の見込み額を見て、年金が少ないと感じることがあるかもしれません。その場合は、厚生年金基金か企業年金連合会、あるいは次に説明するねんきんネットで代行部分を確認しなければなりません。

また、自分が何カ月加入しているのかも確認しておいて下さい。加入期間が支給要件となっている給付があるからです。例えば、厚生年金だと、240カ月というのが重要な加入期間になります。なぜなら、これが年下の扶養配偶者がいる場合に支給される加給年金や、万一夫が亡くなった場合に遺族厚生年金と併せて支給される中高齢寡婦加算の支給要件の一つになっているからです。会社員を辞めて、自営業や短時間労働者として働く(つまり、厚生年金の被保険者で無くなる)場合には、加入期間も考慮して退職する時期を決めた方がよいでしょう。

 

3.ねんきんネットも活用しよう

2で説明した通り、ねんきん定期便には、厚生年金基金による代行部分が含まれていません。また、将来働き方や収入が変わる場合の見込み額も分かりません。そこで、ねんきんネットを利用することをお勧めします。

私も最初に定期便の年金の見込み額を見た時に、「なんか少ないなぁ」と感じ、不安になってねんきんネットで確認したら、下の図ように代行部分があることが分かったのです(数字は恥ずかしいので隠しましたw)。代行部分は将来年金を受け取る時には、厚生年金基金から払われるものですが、年金機構でも数字を把握しているなら、定期便に記載してくれてもいいのにと思うのですが、、、

ただし、代行部分がある方の場合は、厚生年金基金による独自給付(いわゆる3階部分)もある可能性があり、それは公的年金の範囲外なので、厚生年金基金か企業年金連合会に直接聞かないと分かりません。

ねんきんネットでは、その他にも、将来の収入の変化や繰上げ・繰下げした場合など、様々なファクターを考慮して見込み額を出すことができます。50歳を過ぎたら、ねんきんネットを活用して老後の生活設計を立てると良いでしょう。ねんきんネットは、定期便に記載されているアクセスキーを使ってユーザー登録すれば、すぐに利用開始することができます。アクセスキーが無い場合は、申請が必要になります。詳しくは、ねんきんネットホームページをご覧ください。

ねんきんネットホームページのリンク:ねんきんネットホームページ

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