ライフネット生命×au=??

ライフネット生命が携帯電話事業者のau(親会社KDDI)との提携を強化しています。

http://file.swcms.net/file/lifenet-seimei/ja/news/index/auto_20171117420397/pdfFile.pdf

ライフネット生命は、「生命保険をもっと分かりやすくする。保険料を安くする。」ということを理念としているネット生保です。私たちが払う保険料の内訳は、保険金の支払いに充てられる純保険料と保険会社の経費などに充てられる付加保険料の2つの部分で成り立っていますが、ライフネット生命はこの内訳を公表している唯一の生命保険会社で、生命保険業界を変えてくれると期待しています。

しかし、期待とは裏腹に事業の方は、既存の大手生保、外資系生保の壁も厚く、伸び悩んでいるようです。そこで、保険の販売チャネルをネットだけに限定せず、保険代理店やauを窓口にして販売チャネルの多様化を狙っているようです。

一方、auの方も顧客を長期にわたって囲い込むための手段として、携帯電話と保険契約をセットにした割引制度を導入しています。携帯電話の契約者は最大5年間、保険料が毎月200円割引になるというものです。

このように、ライフネット生命とauのお互いの課題を解決するための提携ですが、個人的にはライフネット生命の経営理念と一致しない部分もあるのではないかと懸念しています。

どういうことかと言うと、auはご存知の通り、NTTドコモ、ソフトバンクと並ぶ、三大携帯電話事業者ですが、これらの携帯電話の料金プランは分かりづらく、かつ高額で家計を圧迫しているもので、その様は大手生命保険会社が販売している保険商品とよく似ていると思うのです。ライフネット生命の業界内の立ち位置は、携帯電話業界で言うと格安スマホや格安SIMを提供している会社に近いはずなのに、大手生命保険会社と同じような商売をしているauとの提携には少し首をひねりたくなります。

きれいごとばかりでは、ビジネスはやっていけないということだとは思いますが、ライフネット生命には頑張ってもらって、auを「携帯電話の料金プランをもっと分かりやすく、安くする」という方向に仕向けて欲しいと思います。例えば、同じKDDIグループで格安スマホを提供するUQモバイルの契約者に対しても、保険料の割引を提供できればいいのではないでしょうか。

 

 

 

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