老後の生活プラン
日経電子版の記事より
いくら稼げば安心老後 700万円世帯の定年プラン : NIKKEI STYLE https://style.nikkei.com/article/DGXMZO22112160R11C17A0000000?channel=DF080720160379
定年は60歳??
この記事は、60歳定年を前提としてより長く働くことを勧めていますが、今はもう60歳で隠居という時代ではありません。高年齢者雇用安定法においても、65歳までの安定した雇用を確保するために、以下の措置が義務付けられています。
(1)65歳までの定年の引上げ
(2)65歳までの継続雇用制度の導入
(3)定年の廃止
60歳定年制が普及してきた1990年代と比べて平均寿命が5年程伸びているので、働く年齢も伸びるのは当然と言えるでしょう。そうすると、老後の生活設計は65歳まで働くことがベースで、そこからさらに何歳まで働くかということがポイントになると思います。65歳以降も働くことができれば、年金の受給開始を繰り下げることによって、年金額が最大42%増額されます(70歳まで繰り下げた場合)。現行の制度においては、年金の繰下げはもっとも効果的な老後資金の対策だと思います。
老後のキャリアプランニング
では、60歳以降の高齢者はどのように働き続けることが良いのでしょうか。上の(1)~(3)の措置の中では、(2)の継続雇用制度で働き続ける方が多いかと思いますが、60歳以降も今と同じ会社で働き続ける必要はないと思います。高齢期においては、現役時代と同じ収入は必要ないと思うので、自分のやりたいことを、自分のペースで続けられるキャリアプランを考えてみてはいかがでしょう。この記事に登場しているような、高齢期まで時間のある現役世代の皆さんは、今のうちから計画、準備を少しずつ進めてみて下さい。