10月4日は「投資の日」
みなさん、今日(10月4日)は投資の日です。ご存知でしたか?
今日の朝刊(日経)の紙面には、「投資を始めよう」みたいな広告が数ページにわたって掲載されていました。
また、10月の第1週は、証券監督者国際機構(IOSCO)が主催する世界投資者週間と定められていて、世界各国で投資者保護や投資者教育を目的としたイベントが開催されているということです。
この2つの投資イベントが重なる週ということで、東京では世界投資者週間のオープニングセレモニーが10月1日に金融庁で開催されました。
セレモニーといっても、金融庁の会議室で行われる地味なもので、金融庁、日本証券業協会、金融広報中央委員会の偉い方がそれぞれ10分程度のスピーチをするようなものですが、その御三方につづいて、最後に岡本和久氏の講演が45分ほどありました。
岡本氏は、日系、外資系の運用会社を経て、I-Oウェルス・アドバイザーズという会社を作り、投資教育に尽力されている方です。私は、今年4月に開催された、つみたてNISAフェスティバルで岡本氏の講演を聞いて感銘を受けたので、今回もどのようなお話をされるのか期待してセレモニーに足を運んだ訳です。
今回の岡本氏の講演は、つみたてNISAフェスティバルの時とかぶるところもありましたが、投資教育という観点からのお話は素晴らしかったと思います。ポイントをかいつまんで、以下にまとめてみました。
- 投資教育で必要なことは、投資の哲学を理解し、市場の環境に関わらず継続することである。
- 具体的には、全世界株式のインデックスファンドをひたすら積み立てていくこと。
- 「Buy and hold」ではなく、「Buy and forget」である(市場の動きに一喜一憂しないということ)
- 退職したら、積み立てた株式ファンドと退職金で、株式と安全資産の比率を50/50にして取崩して使う。
- 取り崩す金額は、「年初の資産残高÷平均余命年数」で 算出される額を毎年取崩すようにすれば、破産することは無い。
- お金だけあっても幸せにはならない。お金持ちよりも幸せ持ちになろう。金融資産、健康、家族、交友関係、趣味、社会貢献の6つをバランスよく持つ。
- お金の使い方は、4通り。「使う」、「貯める」、「増やす」、「ゆずる」を理解する。
投資と言うと難しく考えている方も多いかもしれませんが、ここに書かれていることは、特別難しくはないですよね。投資教育と言うとリスクとリターンがどうのこうのとか、資産運用は市場環境に応じて資産配分を機動的に変えるとか、これからの人生100年時代は、「ファイナンシャル・ジェロントロジー(金融老齢学)」が重要だとか、、、、難しい用語や理論を持ち出して、生活者を惑わす金融機関の皆さんには、何が本当に生活者のためになるのかを改めて考えて欲しいと思いました。
私の拙いブログでは、岡本氏のお話の素晴らしさが、なかなか伝わらないかもしれません。機会があったら是非岡本氏のお話を直に聞いて、感じて下さい!
最後に、セレモニーの会場に来ていた「とうしくん」を紹介します。
とうしくんは、証券業協会の証券知識普及プロジェクトのマスコットキャラクターです。
「投資」とブルマーケット(上昇相場)の象徴である「牛」をかけて名づけられたそうです。