投資初心者に必要な投資教育は?
日経の投稿サイトCOMEMOに投稿しました。ご興味があれば、下のリンクからご笑覧下さい。
新聞記事で初心者向けの投資教育の事例が紹介されていましたが、個人的にはその内容や費用に関して疑問があるものが多いようです。
私の投稿の中では、習うより慣れろということで、まずはつみたてNISAを始めましょうと申し上げました。世の中の皆さんの多くは、ちゃんと勉強しないと投資を始められないと真面目に考えすぎるために、かえって投資を始めることに対する敷居が高くなってしまっているのではないかと感じています。
私は、この敷居をできるだけ低くすることが投資教育の役目ではないかと考えます。投資とは何かということが理解できたら早速始めて欲しいと思います。金額は少しずつでいいので、継続することが重要です。
投資とは何かということを簡単にまとめると以下のような感じでしょうか。
- 投資とは、社会貢献活動のようなものです。私たちの暮らしをより良くしてくれる企業に対して、必要な事業資金を提供することです。
- 投資した企業が事業によって得た利益は配当として分配されたり、企業価値の向上を反映する株価の上昇によって投資家に還元されます。
- また、米国の著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏は、「投資の対象となるものは、農場、株式、不動産など保有しているだけで利益が得られるもので、仮想通貨のように転売しなければ利益を得られないものは投資対象にはならない」と言っています。
- 投資はずっと保有し続けるものです。株式市場で短期売買によって値ざやを稼ぐことは投機あるいは博打というもので、投資ではありません。株式市場の参加者には、投資家と投機家が混在しているので、両者の違いについては理解して下さい。投資イコール博打ではありません!
- 株式市場は景気のサイクルや経済情勢によって下がることもありますが、長期的にはグローバルでの人口増加による経済の拡大による上昇が期待されます。今の株価の上下に一喜一憂せずに、こつこつと継続していくことが重要です。
- 初心者が個別株式を選ぶことは難しいと思うので、プロの運用者が選んでくれる投資信託から始めると良いでしょう。そして、投稿の中で述べた通り、投資信託はつみたてNISAの対象となっているものを選んで下さい。銀行や証券会社の窓口で相談すると、別の投資信託を勧められることがあるかもしれませんが、きっぱりと断って下さい。
いかがでしょうか。一人でも多くの方が、投資を通じた資産形成を始めることを願っています。