成績好調アクティブ型投信の過去

日経電子版の記事より

8割が日経平均超え、日本株アクティブ型 相場復調追い風:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24489440R11C17A2000000/

この記事は日経の紙面の方では、「投信実力点検」というタイトルで投資情報面に掲載されています。記事の内容は昨年末以来の上昇率を高い順に並べて解説しているだけで、それらの投信の推奨をしている訳ではありませんが、ランキング上位の投信に共通の弱点については、あまり触れられていないので補足してみたいと思います。

上昇率TOP3投信の過去

上昇率ランキングの上位3つの投信は、いずれも1999年~2000年に運用開始されたもので、17~18年の歴史があります。それぞれの運用開始以来の月末の基準価格の推移をグラフにしてみました。

TOP3いずれの投信も、ITバブル、リーマンショックといった相場が大きく下げる場面では、市場平均以上に下げています。上昇率が今回1位のJPMジャパン・テクノロジーのITバブル時の上昇、下落の激しさには驚きますが、リーマンショックの時はいずれも基準価格が3分の1~4分の1になっています。このような下落が将来再び起きるかはわかりませんが、頭にいれておくといいでしょう。

独立系、明暗分かれる??

記事には上の見出しで、独立系運用会社のアクティブ型投信についての比較がされています。明暗の「明」の方は、おなじみのひふみ投信で、その運用成績については文句なくすばらしいと思います。一方、「暗」の方は、コモンズとさわかみが日経平均をわずかに上回っていて、鎌倉投信は日経平均を下回る結果になっていると書かれています。また、鎌倉投信については、「社会に必要とみる商品やサービスを提供する企業にこだわり投資する」と解説がついています。

さて、この部分について、皆さんの誤解が無いように2点捕捉したいと思います。

  • 投資の哲学

「社会に必要と見る商品やサービスを提供する企業にこだわり投資する」というような哲学は、鎌倉投信に限らず、他の独立系投信でも同様な哲学に基づいて運用を行っています。それぞれ、セミナーや勉強会を開催して、私たちに投資の哲学を語ってくれます。時間があれば是非各社のセミナーに参加してみてはいかがでしょうか。

  • 現金保有の意義

上のような確固たる投資哲学を持っていても、もし、リーマンショックのような事態になり顧客の解約が増えたら、せっかく「いい会社」に投資していても、そのお金を引き上げなければならない、ということになりかねません。あるいは、株価が暴落して本来の企業価値よりものすごく割安になっていても、その時に現金を持っていなければその株は買えません。このように市場が暴落した時の備えとして、顧客から集めたお金をすべて株式に投じるのではなく、いくらか現金を保有しています。例えば、さわかみファンドだと12~13%、鎌倉投信はなんと30%~40%は現金で保有しています。この現金保有部分を考慮すれば、日経平均に対してさわかみがわずかに上回ったことや、鎌倉がわずかに下回ったことの意味と価値が理解できるのではないでしょうか。最後に上で紹介したTOP3の投信と同様に1999年から運用を行っているさわかみファンドの基準価格推移のグラフを付けておきます。TOP3と比べて、暴落時の下げ幅は小さく抑えられていることがわかると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

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