日経マネーの取材を受けました!

日経マネー(2019年1月号)の取材を受けて、記事に名前が載りました。

内容は、老後の生活資金を確保するための資産の取り崩しについてです。私が受けた取材をもとに書かれた記事を下に貼り付けたので、宜しければご笑覧下さい。

日経マネー取材記事(PDFファイル)

取材を受けることになった経緯ですが、今年の5月にCOMEMO(日経が運営する投稿サイト)に投稿した記事が、たまたま編集長さんの目に留まったようです。

最近は、自分のホームページのアクセス数を上げるために、COMEMOはあまり使わずに、ホームページのブログで情報発信するようにしていたのですが、こういうことがあると、やっぱり多くの人の目に触れるチャンスが多いCOMEMOも活用した方がいいかなぁ、とちょっと悩ましいところです。

ところで、取材を受けた時にお話したことで、記事にならなかったことがあります。それは、運用しながら取り崩す場合のリスクの「見える化」についてです。

記事の中で「運用が上手くいかないと逆に資産寿命を縮めてしまうリスクもある」と注意を促しています。これは、感覚的には理解できると思いますが、リスクの大きさが分からないと判断が難しいのではないでしょうか。

そこで、外貨建保険の為替リスクを見える化した時に用いたシミュレーションの手法で、取り崩しのリスクも見える化してみたいと思います。

具体的には、運用の期待収益率とリスクの仮定に基づいて、1年毎の収益率の変動シナリオを乱数によって生成して、取り崩しによる資産寿命が何年になるかということをシミュレーションするものです。そして、このようなシミュレーションを1万回繰り返すことによって得られる資産寿命の分布を見て、自分のリスク許容度にあった運用方法を決めることができるというものです。

例として下の図を見て下さい。運用による期待収益率を3%、リスク(標準偏差)を6%として、1000万円の資産を運用しながら毎月4万円取り崩す場合の資産寿命の分布です。

収益率が毎年3%で一定であれば、記事で紹介した通り資産寿命は32年9カ月ですが、実際は毎年変動するものなので、もし、3%を下回る年が続いたりすると資産寿命はそれより短くなってしまいます。

図の左側の表は、最悪の場合(確率で1万分の1)だと、資産寿命は14年になってしまい、5%の確率で22年以下になってしまうということを表しています。

これを見て、どのように判断するかは人それぞれですが、例えば、運用せずに同じ額を取り崩す場合の資産寿命が20年10カ月(記事より)なので、運用がかなりうまくいかなかった場合(確率5%のケース)でも22年であれば運用してもいいかな、と考えることが可能でしょう。あるいは、人によっては最悪ケース(14年)まで心配する人もいるでしょう。そのような人は、運用せずに取り崩した方が良いと判断するかもしれません。

 

また、収益率の変動リスクは、目安として期待収益率の2倍の値を使いましたが、運用対象商品のリスクによって調節した方が良いでしょう。例えば、リスクを8%に上げた場合の結果は下の図のようになります。リスクが6%の場合と比べて、分布が横に広がっていますね。

 

このようにリスクをシミュレーションによって見える化する手法は、金融機関が自ら保有するリスクを計測して経営陣に報告するために用いられているものです。これを、顧客のために活用することを各金融機関では検討しても良いのではないでしょうか。

このブログが皆さんのお役に立てば幸いです。ご意見、ご質問などがありましたら、こちらのお問合せページからお願いいたします。

 

 

 

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