老後資金の考え方

日経電子版の老後資金についての記事についてです。

老後資金の現実 「年金+3000万円」が必要額の目安 : NIKKEI STYLE https://style.nikkei.com/article/DGXMZO21016450S7A910C1NZKP00?channel=DF280120166591

記事の内容については、老後資金の準備についての標準的な考え方であり、その通りだと思うが、3点ほど追加で捕捉したい。

  • 記事では、定年を60歳として必要資金の計算をした上で、不足分を補うためにより長く働くことを推奨しているが、最初から65歳まで働くことを前提とした試算でよいのではないだろうか。高年齢者等雇用安定法においても、65歳までの雇用を確保する措置(定年の引上げ、継続雇用制度の導入、定年制の廃止)が義務付けられている。
  • 公的年金を増やす方法として、繰下げ支給を選択肢の一つとして考えると良い。70歳まで繰下げれば、年金額は42%増える。80歳を超えれば、65歳から受給した場合の総受給額を上回ることができる。繰下げする場合は、65歳から繰下げする年齢(最長70歳)までの生活資金の準備が必要になる。これは、仕事を続けるとか、退職金、確定拠出年金によって賄う必要がある。
  • 生活費を月27万円としているが、80歳過ぎてもこれだけ必要だろうか?記事の中でも、現役時代からの家計のダウンサイジングを推奨しているが、もっと少ない金額でも充実した老後の生活を維持することも可能だと思う。

 

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