NHKクローズアップ現代「ESG投資について」

昨晩(9月27日)のNHKクローズアップ現代でESG投資が取り上げられていました。

ESG投資の「ESG」は、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)のことで、これら3つのファクターに配慮して事業を行っている企業に投資することを言います。私たちの年金積立金を運用しているGPIFもESG投資を開始すると報道がありました。

さて、このESG投資ですが、徹底したサプライチェーンマネジメントが求められており、企業にとってかなりの負担になる場合があるようです。例えば、企業が原材料を海外から輸入する場合、その原材料を扱う卸売業者だけでなく、その卸売業者に原材料を納める末端の農園においても、そこで働く労働者の人権が保護されていることが担保されなければならないということです。

このように膨大な時間と労力を要すると思われるサプライチェーンマネジメントですが、これを実現するために活用できると期待されている技術がブロックチェーンだそうです。ブロックチェーンはビットコインに代表される仮想通貨に利用されている技術としてご存知の方も多いと思いますが、仮想通貨以外にもこのような活用方法があるなんて、おもしろいですね。バブルではないかと疑わしい仮想通貨よりも、サプライチェーンマネジメントの改善の方が社会的意義が大きいプロジェクトではないかと思います。

ところで、私たち生活者が行う投資はESGとどのように関わるべきでしょうか。一般的に推奨されているインデックス投資だと、前回の投稿で述べた通り、問題のある企業に対しても投資してしまうということはあり得ます。では、社会的に存在意義が大きい企業を選別して投資するアクティブ投資なら大丈夫かというとこれもわかりません。なぜなら、グローバルに広がっている複雑なサプライチェーンを完全に把握することが困難だからです。結論としては、あまり潔癖になりすぎても何もできなくなってしまうので、多少の潜在的な問題には目をつむってインデックスなりアクティブなりこれまでのスタイルで投資を行いつつ、世の中の動向をフォローしていくという感じで良いのではないでしょうか。このブログでも随時情報を提供したいと思います。

 

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